久々の遊園地は楽しすぎて、あたしは時間を忘れてはしゃいだ。


いや、忘れたのは時間だけじゃない。


…淨弥のことも、忘れてた…。




「あぁ~アイスだ!」


「椎ちゃん食べる?」


「うん!食べる!」


「じゃぁ並びに行こか!彼氏さんちょいそこで待っててなっ」


淨弥はなにか言いたそうだったけど、
あたしは隼人に手を捕まれて、アイス屋さんの前で並ぶことになった。




「椎ちゃんめっちゃ騒いでたなっ♪」


隼人はくしゃっと笑い、あたしの頭を撫でた。




「あたし遊園地めっちゃ好きだもんっ」