「俺、隼人言うねん。 せやから、隼人って呼んでな?」 ……なんだ。 友達気取りか。 俺は認めないからな。絶対。 「…あぁ」 あぁ。 気分わりぃ。 「椎ちゃんの彼氏て、クールやなぁ」 おい。 その手、どこに触ってんだよ。 俺は椎の頭を撫でてる隼人の手を掴み、 「気安く触らないで欲しい」 と言った。 「…椎ちゃんの彼氏て、ヤキモチ妬きやなぁ」 隼人はそう言って、ニコッと笑う。