「あれ、あんた、椎ちゃんの学校の教師やんか。
生徒になにしてんねん」


ポケットに手を入れたまま、あたし達の側に来て、眉間にシワを寄せた。




「セクハラやったら、椎ちゃんのかわりに、訴えたげるけど?」


「分かってないですね、君」


佐田先生はあたしをゆっくり離してから、隼人の方に向きながらネクタイを少しゆるめ、


「…保健の補習授業をしていただけですよ♪」


ニヤリと笑った。




「…保健の補習?笑わせんなや♪
あんたも椎ちゃんのこと好きなんやろ?」


………ええぇぇーつ!!???