耳元でため息を吐き出されて、背筋がゾクッとした。
「…余裕もなければ、広い心もない。
ヤキモチ妬くし、イラつくし。
椎をほかのやつに触れられたくないし、椎にほかのやつのこと、考えて欲しくない。
いつだって…、…お前を独り占めしてたい……」
……胸が、
…きゅーんとした。
のどの奥が熱くなって、目の奥からなにかが込み上げてくる。
「…こんなこと言ったら、かっこ悪いと思われるかもしれないけど…、
それでも、俺の気持ちを椎に伝えたかった」
淨弥はそう言って、あたしを抱き締める力を更に強めながら、
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…