耳元でため息を吐き出されて、背筋がゾクッとした。




「…余裕もなければ、広い心もない。

ヤキモチ妬くし、イラつくし。
椎をほかのやつに触れられたくないし、椎にほかのやつのこと、考えて欲しくない。

いつだって…、…お前を独り占めしてたい……」


……胸が、

…きゅーんとした。



のどの奥が熱くなって、目の奥からなにかが込み上げてくる。




「…こんなこと言ったら、かっこ悪いと思われるかもしれないけど…、

それでも、俺の気持ちを椎に伝えたかった」


淨弥はそう言って、あたしを抱き締める力を更に強めながら、