縁結び神社から帰り、あたし達は町をぶらぶら散策していた。 でも、なんだか天気がどんよりとしていて、雨が降りだしそう。 「ねぇ淨弥、雨、降りそうだよ」 「…濡れる前に、ホテルに帰るか?」 「うん」 手を繋ぎながら、ホテルへ向かって歩く。 あぁ~…。 ……幸せ。 ニヤニヤをこらえるのに必死なんですけど…。 「…っとあれ?」 淨弥が突然足を止めたの。 「……。」 ……?? 淨弥が見つめてる先を見ると、 「………あ」