――――――――― *淨弥side* ――――――――― 夜中の1時。 隣でスースー寝息をたててる椎の手を軽く握って、俺は一人でニヤけた。 「…幸せ」 こんな幸せ味わったの、初めてだ。 でも……、 「…我慢、きついな」 …こう言っちゃ、なんだけど…、 俺と椎、…まだ体を重ねあってない……。 いや、俺も男だし…。 好きな女を目の前にして、なんも感じない訳、ないだろ。 でもやっぱ、椎のために、我慢する。