「熱いですね~…。
早く寝て下さいね」


そして、ドアが閉まる音が聞こえてきた。




えっ……
それだけ???




「…椎」

「へっ?」


「…なにボーッとしてんだ。俺に集中しろと言ったはずだ」


淨弥はそう言って、起き上がり、あたしの頭にデコピンしてきた。




「いたっ」


「…佐田ちゃんのことばっか見てたからバチが当たったんだ」


……え??




「淨弥…、もしかして、妬いてるの…?」


あたしは起き上がって、淨弥の顔を覗き込んだ。