「そっ、そうだよ!
俺らも戻ろうっ!!」
「えっ、俺は別にッ「いいから帰るぞ!」
…靖杜は強引に、宇津井に連れていかれ、部屋の中あたしと淨弥の二人だけになった。
部屋が静まりかえり、あたしの心臓はみょうにドキドキする。
「…やっと邪魔者が消えた」
ほんの一瞬の出来事だった。
風が唇をかすめたように、軽く、軽く、でもすごく甘いキス。
顔が離れる時、コツンとおでこ同士をくっつけて、
「……好き」
いままでにない、可愛らしい顔で、淨弥が笑っていたんだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…