顔を真っ赤にさせて、あたしに訪ねてくる宇津井。




カラオケも行きたい!
いいねぇカラオケ♪




「…お前たち、一瞬のスキも逃さないんだな」


テレビを黙々と見ていた淨弥はリモコンでテレビを消して、




「…遊園地もバイキングもカラオケも、全て却下。

椎は明日、俺とデートだから」


いつもみたいに、口角をあげてニヤリと笑い、あたしを自分の方へ引き寄せた。




「せっ、淨弥…」


石鹸のいい香りがあたしの心をくすぐる。




「やっぱりなぁ~~。
つまんないのーっ」