「やったー♪」
美海ちゃんの嬉しそうな声………
そのまま私たちは屋上に行った……。
ギィ〜
軋む音……
私含め3人は屋上に到着した。
ホントは海斗2人で来たかったんだけどなぁ
そんな小さな願いも叶わないなんて……
「話って何?」
何にも分かってないコイツが一番…ムカつく。
頭の何かが爆発し、
バシンッ
私は海斗をビンタしていた……。
「っ!」
海斗は頬を抑え、驚きの顔で私を見ていた。
「何すんのよ!
あんた分かってんの?!」
横では美海ちゃんがぶちギレていた……。
「海斗は…何も分かってない……。
私が今、どんなキモチなのかも分かってない!!」
「えっ…?」
海斗……
この間、“約束”したばっかじゃん………
もう……
忘れたの………?
「忘れちゃったんだ……。」
ポタッ
屋上の地面には数滴の涙が模様を作っていた……
こんなにも早いんだね……
恋の絆は、
儚いんだね………
だったら恋なんてしなきゃ良かった…!
こんなことになるなら、
しなきゃ良かったよ…!!
「美…波……?」
「海斗は、
美海ちゃんのことばっか。
私たち付き合ってるはずなのに、こんなことならあんたと恋しなきゃ良かったよ!!!!」
ココロの悲しみが作った不安は、あまりにも大きすぎて、溢れだしていた。
たくさんの悲しみ……
たくさんの不安……
あなたは気づいてもくれなかったね……。
だったら、
サヨナラしよう……?
「海斗……
バイバイ……………」