「体冷えっから、先にベッド入ってろよ。」



「うん!」




海斗を風呂に見送ってから、私は少し用事を済ませ海斗の部屋に向かった。




ガチャ………



中は真っ暗だった。


唯一、カーテンのされていない窓から漏れる月の光だけが辺りを照らしていた――。



「キレイ………
私の借りてる部屋と同じ造りなんだ――。」




私はカーテンもせず、電気もつけず月の光だけを頼りにベッドに潜った。




広いダブルベッド………



全体的に黒と白で統一された海斗の部屋は、大人な匂いがした……。



海斗、普段からこんな広いベッドで寝てるんだ…。



何か羨ましいな――――




色々と考えていると、部屋の扉が開いた。



ガチャ―――



「美波…?
寝たか?」