「先生にそんなことが……。」



「うん。
だから、海斗くんを助けたいって思ってたのに―――。

結局僕は無力なんだ…!

ゴメン……。
美波ちゃんのキモチが分かるのも、僕が同じ経験をしたからなんだ。

だから、できるだけ叶えてあげたい…。
美波ちゃん、海斗くんの願いを―――。」




先生……――――



何だ…すごく良い先生じゃん……。


私、誤解してたな………



「先生……
私、誤解してました。

どうせ何も分かんない先生なんだって思ってた…。

ゴメンなさい―――」




先生の方が、

きっと辛かったよね?


助けるって約束したのに、できなかった―――。



きっと自分を責めまくったよね…?



私もそんな風に自分を責めるのかな…。



最愛の人を亡くした時、
私はどんな人間になるんだろう……。