「はっ?
治らな…い?」
私は夏歩に全てを話した。
海斗の病気は肺結核だということ。
治る確率はかなり低いということ。
そして、
もしかしたら死ぬかもしれないということ………
「海斗の病気……
見つけるの遅かったみたいで………
先生にもう治らないって思ってって言われたの…。
海斗にも言うなって…。」
どうして海斗じゃなきゃダメなんだろう……
何度、
自分に聞いたことか。
でも、
どんなに自分に聞いても返事なんて返ってくるわけなくて……。
ただ1人、
闇の中をさ迷い続けた…。
私なんかより、ずっとずっと海斗の方が辛いはずなのに。
でも私は、自分を責めなきゃやっていけない。
私という存在が、海斗の運命を決めてしまったのだから………
「私の、せいで…っ
海斗が、死んじゃうよっ」