「あのね、じゃあケンケンパしよぉー」





あたしの手を握る手は小さくて暖かった。





「じゃあ、あたしからね。」





そうして始めようと思った時だった。
後ろから声がした。





「えりか。」




んっっ???
この声...聞いたことあるんだけど。





「お兄ちゃんっ!」





えりかちゃんは、嬉しそうに呼ぶとあたしの手を握った。





「見て、お兄ちゃん。お姉ちゃんが遊んでくれた!」




まだ遊んでないんだけどね。