「雨ばっかだねぇ・・・」

「ほんと・・・
外出たくないね・・」

「そういえば、春菜!」

「急に大声で ビックリするじゃん」

「あはは、ごめんごめん
雨の日に言いにくいんだけど
歯医者付き合ってくれない?」

「歯医者!?」

「うん、昨夜から歯が痛いんだけどさぁ・・・
私の行く歯医者って
子供ばっかりで恥ずかしいんだよね。
ねっ?お願い!」

輝樹の件で協力してもらった手前
断ることはできない。

「いいよ。この前は
私の頼み聞いてもらったしね」

「良かった~
もう、春菜大好きぃ~」

「そんな 抱きついて頬刷りされると
おかしな関係だと思われるでしょ~」

「ふふふ、ごめーん。」


小雨が降り続く中
のんびりと
美香の通う歯医者へと歩く。


「へぇ・・・こんな場所に歯医者があったんだね。」

「私の小さい頃からあるんだけど
小学校の近くだから
子供が多いんだよね・・・
でも うまいからさぁ・・」

あの小学校・・・・

前 輝樹と行った所だ・・・