「まぁ、いいけど」
こういう時
何て言えばいいのか
分からなくて
黙ってしまう・・・
「久しぶりに
春菜の顔見たな・・・」
「うん・・・」
「やっぱ まだ
海はちょっと時期的に早かったな。
ちょっと待っとけ」
・・よか・・・った。
別れ話じゃなかった・・・
ふわっと 輝樹の匂いがして
顔を上げると
肩に 薄いパーカーを
羽織ってくれていた。
「春菜 その格好じゃ寒いだろ?
俺のだから ちょっと
でかいけど・・・・
洗濯もしてないけど
2回くらい着ただけだから
大丈夫だろ?」
「うん・・・平気。
・・・ありがとう。」
輝樹の香水とたばこの匂いがする。
輝樹の服を羽織ってるだけで
ドキドキする。
こんな風に
さりげなく
ぶっきらぼうに
優しくされると
ますます好きになる・・・