大急ぎで車に乗り込み
差し出された手を握り
無言のまま車は走り始め
輝樹の家に着いたけれど・・・
何か怒ってるんだろうか。
何も話さない・・・
少しだけ不安になりながらも
輝樹に続いて 部屋に入ると
「あー・・・やっと会えた」
そう言いながら
抱きしめられてる現状に
いまいち頭がついていかない。
「輝樹・・?」
「ん?」
輝樹の顔を見上げ
一週間何してたの?って
聞こうとしたけれど
見たくないものが目に入り、
結局
その一言が聞けず
言葉を飲み込んだ。
・・・だって、
キスマーク見えてるんだもん。
仕方ないって 頭では思ってても
想像すると・・・
やっぱり、きつい。