「仕事帰り・・・?」

「あぁ、送るから車に乗れ」

「あ、うん。でも
輝樹 買い物するんじゃないの?」

「春菜と店員が イチャついてる間に終わったけど?まぁ、俺の姿なんて眼中になかったみたいだけどな?」

イチャついてるって・・・・
聞いてただけなのに・・・




「っあー・・・わりぃ。
やっぱ ダメだな・・・」

黙り込んでる私に
気まずい雰囲気で言うと
頭をポンポンと叩いた。

「何が・・・?」

「いや、頭ん中では分かってんだけど イライラしちまうんだよな」

何のことを言ってるのか
いまいち分からない・・・・

「話が見えない・・・」

「だから、春菜が
何も考えてないってのは分かってんだけど どうも 春菜が男と並んでる姿は抵抗があるっつーか・・・
腹立つんだよなぁ・・・
自分が思ってた以上に
やっぱ 春菜の事
好きなんだろうな」

「好き?って・・・
私の事が?」

「お前以外に誰がいるんだよ?」

「あ・・・そっか・・」

「おっ、機嫌直ったか?」

思わず 笑顔がでてしまった
単純な私に
即座に気づく輝樹は・・・

もしかしたら

計算済みの言葉だったのだろうか・・・