「さ~てと・・・
もうすぐ輝樹が帰ってくるし
帰ってくる前に
避難しとこ~っと」

「何で 避難?」

「そりゃ・・・
こうやって春菜ちゃんと2人でいる所なんて見られたら
大変だし?
俺 もう殴られたくないしね。」

あの時は・・・
私が襲われた形だったから
殴られたような・・・

「そんな・・・
一緒にいたぐらいじゃ
殴らないと思うんだけど・・」

「分かってないな~
輝樹の友達との接触を制限されてるくらいだから
相当・・・いろんな事に関して
警戒してる証拠だよ?」

「警戒・・・?」

「まぁ、春菜ちゃんの
その性格なら 俺でも
輝樹と同じ事するかもしれないけど・・」

「・・・私って
そんな信用ない・・?」

「信用ないっていうか・・・
隙がありすぎるから
すぐ 付け入られて
すーぐ、他の男に
フラフラといきそう?あははは」

あははって・・・
張本人の私は笑えないし・・・

「そんな簡単にフラフラしないんだけどなぁ・・・」

「でも、春菜ちゃんって
押しに弱いよね?」

「それは・・・
そうかもしれないけど・・・」

「しかも自覚ないのが
一番 やばいしね~」

・・・言い返せない自分が
悲しくなる・・・