「全然・・・・
知らなかった・・・」

「まぁ、輝樹の性格だと
よっぽどの事がない限り
言わないだろうしね。」

「お母さんは?」

「母さんは 美容師だよ」

お父さんが 歯医者さんで
お爺ちゃんが 大工、
そして お母さんが 美容師。

こうして教えてもらうと
なるほど・・・・
なんて納得できてしまう私は
かなり単純細胞だ。

「それにしても
春菜ちゃんって
輝樹の どこがいいの?
あいつ性格悪いでしょ?」

性格・・・・

「よく分かんないけど・・・
意地悪な時もあるけど
優しい時もあるし・・・」

「へぇ・・?
春菜ちゃんは 掴めない性格が好きなんだ?
まぁ、そういう男が好きな子って多いしね。」

掴めない性格・・?
たしかに、言われてみれば
輝樹の性格というものが
未だに分からないけど
好きっていう気持ちは
日増しに募っていく気がする・・・

「・・・そういえば
輝樹って 今までで一番長く付き合ったのって どのくらい・・?」

「今までで?
昔も含めてだよね?」

「うん、分かる範囲で・・・」

「んー・・・・
まぁ、昔から今のような感じだけど・・・
そうだなぁ・・・
俺の知ってる範囲では
1年くらいかなぁ?」

「1年!?結構 続いてたんだ・・・」

「って言っても
中学くらいだけど・・・」

中学・・・の頃から
彼女とかいたんだ・・・