「何かあった?
ケンカしたとか?」

「そういうんじゃないんだけど・・・」

「じゃあ 何で?」

「笑わない?
変な顔しない?」

「しないって!
言ってみてよ。」

「輝樹、携帯忘れてて・・」

「うん?忘れてて?
届けようとしたとか?」

「そんなんじゃなくて・・・」

「あっ、分かった。
思わず携帯見てしまって
ショック受けたとか?
これビンゴじゃない?
よく女がやるんだよね~」

「そうなるのが嫌だったから
帰ったの」

「そうなるのが嫌だった?
って?見てないの?」

「見てない・・・・
でも、ずっと輝樹の部屋にいたら
見ちゃいそうな自分がいて
そうなる前に 帰ろうと思って・・・」

「マジで?うわぁ・・・・
春菜、最高の女じゃん。
いや~・・・久保には
かなり もったいないわ。」

「全然だよ・・・
悪魔の誘惑に負けそうだったんだもん」

「たいがいの女は
そんな事考えもせず
普通に見るっていうのが多いんだけどね。
春菜、よく
頑張った!偉いぞ」

「偉くないよ・・・
見たい自分もいて
見てないのに自己嫌悪だもん・・」

「おっまえ、可愛いな~」

そう言いながら
頭をぐしゃぐしゃと撫でる亮くんは
私の話を聞いてるんだろうか・・・

よく分からない会話だ・・・