首を傾げる私に

「夏休みの間
翔と プチ同棲するんだって!」

「プチ同棲って・・?」

「翔 一人暮らしなんだけど
夏休み限定で
一緒に暮らすって言ってたよ。」

「え?えぇ!?でも
美香 旅行行くとか言ってたよ?」

「あー、家族と行く予定だったみたいだね。
でも、行くのやめて
昨日から 翔の家にいるはず」

「初耳だし・・・・
全然 知らなかった・・・」

また 美香ってば・・・
教えてくれればいいのに・・・

「この夏休みの間に
妊娠なんて事にならなきゃーいいけどね」

「に、妊娠!?それは・・・
ないでしょ・・」

「やる事やってるみたいだから
可能性はあるでしょ?」

やる事やってる・・・・

そうなんだ・・・
美香も ついに、か。

「春菜ちゃんも
気をつけなよ?」

「私!?」

「そっ、夏休みに妊娠する子って多いみたいだしね」

私は・・・
妊娠以前の問題が・・・

「私は・・・大丈夫。
妊娠するような事してないし」

なんて 思わず
普通に美香と話してるような感覚で言ってしまったけど
相手は いとこくんだった・・・

気づいたときには
既に手遅れで・・・

かなり 驚いた表情で
こっちを見ていた。