部屋中を探すけれど
1つも見つからなかった。

不思議だ・・・・

男でも 持ってない人がいるという事実を 初めて知った。

目的もなくなり・・・

部屋にある漫画本を見たり
テレビを見たり・・・

それでも まだ4時過ぎ・・・

輝樹が言ってたように

本当にダラダラと過ごしてる私って・・・・


「あれ、春菜ちゃん?」

いきなり開いた扉に
きちんとする余裕もなく・・・

うつぶせに寝転びながら
漫画本を見てるという醜態を

いとこくんに晒してしまった・・・

「泊まってたの?」

まったく気にしてない様子の
いとこくんに 一安心だ。
作業着のままって事は・・・

「あ、うん。帰ろうと思ったんだけど
そのままいてもいいって言われて。
いとこくんは 仕事帰り?」

「早く終わったんだけど
家に帰っても暇だしね」

「でも、輝樹
6時過ぎしか帰ってこないみたいだよ?」

「あー・・やっぱり?
どうしようかなぁ・・・
でも、春菜ちゃん いるし
俺もいていい?」

「大歓迎だよー
もう、暇で暇で 
どうしようかと思ってたもん」

「あははは、暇人同士
仲良くしようか。
そういえば、美香の話 聞いた?」

美香の話・・・?