「ところで、春菜ちゃん
用があったんじゃ?」

別に用というほどのものがあったわけじゃないんだけど・・・

しかも、この前の文句でも一言言ってやろうと思って来ただけなんて・・・

とてもじゃないけど
言えない・・・

「用はないよう?
なんちゃって・・・へへ・・
あはは・・・・」

「・・・・春菜ちゃん」

凍りつくような
いとこくんの視線・・・

「ぷっ・・・あははは
お前、今時のおやじすら言わないような事を言うなんて
さすが 輝樹が飽きない理由が分かるわ。」


あぁ・・・

いつもは こんな事
絶対言わないのに・・・

私ってば
完全に調子が狂ってる・・・

そんな話をしてる間に
外は もう薄暗くなってきてるし・・・

「そろそろ帰るね」

「もう!?
じゃあ 飯食い行こうよ。
俺 奢るし」

「じゃ、俺も・・・」

「ケンは来ないでいいし・・」

「いやいや、俺も行きますよ」

断る暇もないくらいに
行く事決定だし・・・