「ケンの彼女?」

「いえ・・・違います・・」

「あ、そう。
用があって来たんでしょ?
座れば?」


とりあえず、座るけど


・・・・・・・・・・


ぐぅ・・きゅるる・・・


静か過ぎると
私のお腹は鳴ってしまうという現象が
ここでもおきてしまう。


「ぷっ・・くはははは
何、腹減ってんの?」

「ちがっ・・・います・・」

「そう?そういえば・・」

何か思い立ったのか
部屋から出て行き
また すぐに戻ってきた。

「ほら、やるよ。」

そう言って差し出されたのは
大きな白いビニール袋に
たくさん詰め込まれた
お菓子。

袋を受け取り
1つ、お菓子を選び
また その男に渡すと

「だから あげるって!」

「1つ取ったよ・・?」

「ぷっ・・はははふくくく・・
ガキじゃないんだから
1つって・・・あははは
あんたに全部やるよ。」

「全部って・・・
こんなにたくさん
もらっていいの?」

「いいよ、どうせ
スロットで勝った景品だし」

「ありがとう・・・」

見かけによらず 
良い人なのかも。