食べ終わってから
3時間経った所で
ようやく2人とも起き上がることができた。

時計を見ると 10時半前。

明日は日曜日だし
美香は 何も言わないけど
今夜は 翔君と会いたいだろうな。

ここは 気を利かせて
さっさと帰らなくちゃ・・・

「そんじゃ、私帰るね?」

「え!?何で?泊まっていかないの?」

「うん?明日は休みだし
帰るね。」

「休みだから泊まっていけばいいじゃん?」

「ん?付き合い始めたばっかりのカップルの邪魔はできないしね。ふふふ」

「何それ~!気にしないでよー」

「うそうそ、ほんとは
明日 用事があるから帰るの」

「用事・・?」

「そう、用事。
だから また月曜日ね。
おばさんに ありがとうって言っといてね。」

「うん・・・・
何か寂しいなぁ・・・」

「寂しい時には・・・
電話する相手がいるでしょ?」

「春菜がいいのに・・・」

「ごめんね?また埋め合わせするから許して・・?」

「・・仕方ないなぁ・・・
分かった。じゃ、また学校でね。
今日はありがとう」

少し拗ねたような美香を見てると
翔くんが 美香の事が可愛くて仕方がないっていうのが分かる気がする。