「たしかに
あんな場面見て
気にならないわけないもんね・・・
でも、春菜ちゃんは
俺から聞いていいの?」
「・・・だって、
本当は 輝樹が言ってくれるかもって・・・
思ってたから待つつもりだったけど
あの様子じゃ・・・
絶対 何も教えてくれないから・・・」
「あー・・・そっか・・・
うん、いいよ。
俺が知ってる範囲でいいなら
教えてあげるよ」
「迷惑ばっかかけて
ごめんね・・・」
「なぁ~に言ってんの!
春菜ちゃんは特別だから
迷惑なんて思わないよ」
そう言いながら
うつむく私の頭を
優しく小突いた。
「んーとね、
何となく 想像できてると思うけど
あの2人は付き合ってたけど
別れたって関係。
これは 分かってたでしょ?」
「うん・・・」
「でー、別れたのが
4ヶ月?くらい前かなぁ?」
私と知り合う前なんだ・・・
・・・良かった・・・
「まぁ、別れた理由ってのが
俺も 本人から聞いたわけじゃないから詳しくは知らないんだけど
あの女が先輩を騙してて
それがバレて 終わったみたい?」
「騙してたって・・・?」
「あー・・・
別に たいした事じゃないよ?」
「いいから、教えて・・」
この様子からすると
たいした事じゃないなんて
あるはずない。