あんまり眠れないまま
学校に行き
教室へと向かう廊下で
美香が すごい勢いで
走って来た。

「もー!やっと来たぁ!
電話したんだよー?」

そういえば・・・・
携帯 バッグに入れたまま
見てもいなかった・・

「ごめーん・・・・
何か 翔君との事で
発展でもあったの!?」

「ビーンゴ!ふふふ
そうなんだぁ~」

「えー、もしかして
ようやく・・・?」

「そっ!付き合う事になっちゃったんだぁ」

「ようやくだね~
おめでとうー!」

美香の こんなうれしそうな顔を見てると
私までうれしくなってしまう。

「でね、春菜にお願いがあるんだけどぉ・・・」

何となく予想がつくけど・・・

「もしかして・・・
いとこくんの家に
一緒に行こうとか・・・?」

「さっすがー!その通り。
ねっ・・・お願い?」

この可愛い感じに
お願いされると
私も断れるわけがない。

「もー、仕方ないな~
いいよ。私も
どうせ暇だしね」

・・・聞きたい事もあるし。

いとこくんが知ってるかは分からないけど
聞いてみる価値はありそうだし・・・