「じゃ、春菜ちゃん
こっちのページ担当ね?」
なぜか、強制的に
間違い探しをさせられてる私って一体・・・・
黙々と2人で
雑誌とにらめっこだ。
隣の部屋の扉が開く音がしたと思ったら
『もー、お前 ウザすぎ。
俺 お前みたいな奴 大嫌いだから
ムダムダ。はい、解散~』
・・・輝樹の声?
扉を閉める大きい音がして
廊下を歩く足音が聞こえた。
「あ、終わったみたいだね。」
「何か怒ってなかった・・?」
「あー・・・いつもの事」
「誰に・・・?」
「ん?まぁ、そのうち分かるよ」
この言い方だと両親とかじゃないみたいだ・・・
「じゃ、私 行くね。」
「俺といた事は内緒ね?」
「うん。ありがとう」
「どういたしまして。
また 遊ぼうね~」
正樹くんの部屋を出ると
さっきの部屋から
まだ話し声がする。
状況を理解できないまま
輝樹の部屋へ向かった。