・・・・見慣れない天井
そうか、輝樹の家だったんだ。
重い体を起き上げ
周りを見渡すと
部屋は薄暗く静まり返っていた。
そして、誰もいない。
輝樹の姿が見えない・・・
・・・いつから?
全然分からない。
とてつもない寂しさに襲われ始めた。
目覚めた時に 誰もいないなんて
家では気にもしないのに
ここでは・・・・
寂しくて 何とも言えない虚しさだけが心に響く・・・
どうすればいいのか
呆然とするけれど
物音一つしない
静まり返った室内で
何も考えられない。
寝てしまった事に後悔どころか
私は何してんだろうと
自問自答だ・・・・
こんな事してても
どうしようもない。
電話・・・
そうだ、電話。
輝樹の携帯にかけるけれど
「お客さまのおかけになった・・・」
繋がるなんて奇跡に近いんだった・・・
薄暗い部屋に電気をつけ
寂しさを紛らわす為に
テレビをつけ
待つ・・・・
ひたすら待つ・・・・