またベンチに座り
2人で 行き交う車を
ぼーっと眺めている。

きっと、美香も
私と同じ事を考えているのだろう。

それぞれが
惚れてしまった男の事を・・・

こうして
ナンパ待ちをしてるのも
家で おとなしく待ってると
他の女と一緒かもしれないとか
変な方向へと考えて
どんどん落ち込んでしまうから
少しでも考えないように、
必死になりすぎないように
自分自身へのブレーキなんだろう・・・

・・・すべては嫌われる事への恐怖

必死になりすぎると・・・
追求して責めると・・・
束縛すると・・・
用もないのに電話すると・・・

嫌われるかもしれない。

そんな恐怖から
自分から行動なんて
できるはずもない。

待つ事しかできない。

そして・・・・

苦しさを どうにかして
紛らわせるしかない・・・

それが

遊び人の男に惚れてしまった
私達の現実だ・・・