「んじゃ、その男性諸君、
そのポンコツ車を
どかしてくんない?」

いとこくん・・・・
ポンコツ車って・・・・
完全にケンカ売ってる感じが・・・

¨¨¨おい、行こうぜ¨¨¨

友達が雄介君に
コソコソと話しかけるけど
雄介くんは完全無視・・・

それどころか

「春菜ちゃん、少しでいいからさ」

まだ しつこく食い下がってくる。


・・・こんな人のどこが良かったんだろう。


「春菜、春菜ってば!」

美香が 私の腕を掴み
何かを言いたそうに
目で合図した方を見ると
誰かが こっちに歩いてくる。

「お嬢さん達は 何してんの?
つーか、お前
春菜に 慣れ慣れしすぎねぇか?
ほら、早く乗れ。行くぞ」

呆然としたままの私の腕を掴み
そのまま いとこくんの車へと
押し込まれた。

美香も慌てて
私の隣に乗り込む。

沈黙のまま
音楽だけが流れてる車内の中
今 自分の置かれてる状況が

・・・・わけわかんない。