後部座席に乗り込もうとすると

「おいおい、
小学生のガキじゃねぇんだから
普通 助手席だろ?」

「小学生で
すいませんでしたね~
はいはい、分かりました。」

何だか 女の子らしくとか
おしとやかにとか
可愛らしくとか
そんな事どうでもよくなった。

この男の前じゃ
そんな猫被っても
絶対 無理。


っていうか、
私が耐えられない。

素のままでいけば
緊張する必要もないし。

ある意味
こんな状態にしてくれた
この男のいいかげんな性格に感謝かもしれない。

きっちり時間通りに来て
言い方も もう少し優しかったら
私は 心臓バクバクの
緊張しまくりだっただろう。




まぁ・・・

顔がいい男は
性格は・・・・

って事なんだろうけど。