あの後はすぐに先生が来てあたしを叱ってから授業が始まった。








「はぁ…あのハゲマジうざい………」


「俺も同感-
俺髪のことで3時間ぐらい注意されたことあるし」




「本気!?
長すぎじゃん」



「なぁ-
だから俺はあいつ嫌い」




近くに座っていた尚太とまた話がはずみ、
そのせいか静かだった教室内が煩くなってきた。












「神楽坂-神木-」

先生のなんとも間抜けな声がして黒板のほうを向くとそこには顔を真っ赤にしたタコがいた。





「ぷ…きゃははははは!
やばいって!
マジタコじゃん!!」



あたしがそう叫んだ瞬間に教室内は笑い声しか聞こえなくなった。






「今日から藤田先生タコ先な-
これ決定事項だから」




尚太が自分の頭を磨くような仕草をしてそう叫んだ。






刹那
「お前ら-…
これから自習にする!
騒いだ奴は放課後残れ!」





先生が赤い顔を隠すように教室を出て行くと、各自が自由に行動をはじめ授業どころでは無くなっていた。