「あっ」

まっ

松田

「お おはよ」
「おはよ~翔ー!!」

あっ...

「あれー?翔髪もう

おろしたままなのぉ」

「―...」

(松田は一瞬だけ

加絵をみた)

「もう

意味ないから」

「あのっ松っ」
「えー?

何それ

どーゆ-意味??」

―好き

「ー...

はぁー...」


松田が大好き


ちゃんと気持ち

言えなくて

傷つけて

もう遅いかもしれない

―でもまた笑ってほしい

わたしだけに

笑ってほしいよ―...

「うわぁ

加絵ちゃん雪降ってるよぉ

見て見て~」

「ギャー

寒い!!

窓しめろぉー

教室の暖房がぁ~」

「あははー寒がり~

ん? あ!!ねーねー

松田くんが告られてる」

「―っ

え!!うそどこどこ」

「ほらあそこ中庭の所

本当モテモテ

雪の中告白なんて

ムードあるねぇ」

―松田

嫌だ!

だめだよ!

(加絵は気づいたら

走り出していた)

「え!?加絵ちゃん?

どこいくの!?」

待って!!

お願いわたし

まだ何も言えてないのに

【バタ】

こんなの嫌だよ―

【バタ】

だから傷つけたまま

【バタ】

終わっちゃうなんて

【バタ】

絶対 嫌―...

「松田!!!」