「なっ!!何言ってんの?

ばかじゃない?

無理だよ

そんなの」

「大丈夫だって」

「絶対無理だよ

そんな細っこい

女の子みたいな身体して

あんたわたしより

細いじゃん!あぶないから」

「女の子...

気にしてる事を...」

「やめ」

【バキッ!!】

(ドアは大きな音と共に

壊れてしまった)

「よし

開いた」

「―っ

す すっごーい

よくこんな細い身体で...

意外と力あんだー

へー へー

腕も足も細っこいのに」

「...あのさ

これでも一応

男なんですけど

細い細いうるさいよ」

「わー

細いのに手だけ

でっかーい」

「つかあんま触ってると

俺も触るぞ」

「え!?」

(松田はパッと手を反らした)

「な~んて

う・そ

はははびびってやんの」

(そう言ったあと

松田は加絵の手を握った)

「さ」

「あ」

「帰ろっ」

―変だ...

やっぱりわたし変だよ...

松田にドキドキしてる

気のせいだよね

こんなの...

絶対気のせいに

決まってる―...