━━━・・・ 『美紀ーー!』 すぐ後ろから、聞き慣れた声が聞こえてくる。 「おはよう、菜緒!」 菜緒は、中学校入ってすぐに仲良くなった、私の親友。 お姉ちゃんのことも、母親が出て行ったことも、菜緒だけが知っている。 『ねぇ!クラス発表見に行かない?』 「うん!行こ!!今回も同じクラスだったら、4年連続だね☆」 そう、菜緒とは中1のときから、ずっと同じクラス。