「な…
 ママ、ありえない!!」

私は恥ずかしさのあまり、大声をだす。

「ハイハイ、朱里ちゃん。
 リビング行こうか。
 ちょっと落ち着け」

純はそういって私をかるく押しながらリビングにつれていく。

「変わってないな。
 何年ぶりだろ。
 朱里んち来るの」

リビングを見渡しながら、純は言う。

「小学校の高学年ぐらいから来なくなったよ
 ね。
 中学ではしゃべってすらないし」

落ち着きを取り戻した私は、キッチンにいってお茶をいれた。