「遅いから、様子見に来た」

純は腕をくんで、壁にもたれかかっていた。

「そうだったんだ。
 ごめん。
 今行くから」

私はそういって顔を洗おうと、下を向いた。


「朱里…」

純に名前を呼ばれた瞬間、私は純に抱きしめられた。