~先輩目線*~


毎日電車で見かけていたあの子
と話ができた。


女の癖に大股開いて
携帯や化粧品を手にとり
周りの迷惑も考えないで
大声で話す女子高生達が
溢れている車内。


その中に一人だけー…



一番端っこに
ちょこんと座っていて


脚はきちんと閉じていて、
ちっちゃい小柄な女の子。



栗色の肩上ボブが、
今どきのギャルとは違ってて
女の子っぽい。


おっきな瞳はいつも伏せていて
どこか寂しそう。



毎日車内に入るたび、
俺はその子を探していた。