隅っこに立って
ちらっと真木先輩を見ると、
先輩も反対側の隅っこに立って
外を見ていた。


腕くんでるの…
かっこいい…



明るすぎない赤茶色の髪は
すこしくるっと癖があって、
大きな瞳はどこか寂しそうに
流れる風景を見つめていた。



先輩って
彼女とか…いるのかな。



いるよね。
いないほうが不自然だよね。



どんな人なんだろ…



なんで気になってるんだろ。
ははは…
まあ、あたしなんか
相手にされないって(笑)



あたしも外を見つめた。