３月の中旬。



早咲きの桜が

花を咲かせ、

風に揺れている。



今僕は、

彼女の学校近くの

公園にいる。



ベンチに腰かけ、

揺れる桜を

見ていると、

姫乃との思い出が、

走馬燈のように

甦ってくる。



きっかけは

何気なく見たブログ

だった。



気まぐれに始めた

ブログから、

まさかここまで発展

するなんて、

あの時の僕は

考えもしていなかった。



まして相手は

女子高生。



話しをしていても、

なぜ僕なんかと

話をしているのか、

不思議でしかたなかった。



しかし次第に僕の中で

彼女の存在が大きくなり、

気づけば彼女に

恋していた。



恋愛に年の差なんて

関係無いとはいえ、

さすがに高校生は、

自分の中で葛藤も

あった。


でも…


不思議と彼女の

体の事は、

そんなに気にならなかった。



もしかしたら、

先に彼女の内面を

知ることなく、

彼女の姿を

見ていたら、

それも変わっていたかも

しれない。


彼女にしても、

同じ事が言えるかも…



そう考えたら、

全てはこうなる

運命だったのかも

しれない…