「おぉ〜スゲー！」

「わぁ〜スゴーイ！」



僕達は

景色を見た瞬間、

同時に叫んでいた。



「んっ！」

「あっ！」



そして僕達は

お互いのリアクションに

驚き…お互いの顔を見合って

笑ってしまった！



彼女は目をキラキラ

させながら


「凄いねぇー！
真っ赤だよ〜！
こんなの初めて見た〜」


っと感動している。



僕もこんなに綺麗な

紅葉は初めて見た！



しばらく２人並んで

景色を眺めていると…



「ホントに綺麗…
ありがとうねっ！
連れてきてくれてっ」



と彼女が

満面の笑みで言ってくれた。



僕はその彼女の

表情に…

少し照れながら…



「うん！良かったぁ
喜んでもらえて！
ここまで来た甲斐あったね」



っと返した…



すると…



「もしかして照れてる？
顔…紅いよ？」


っと彼女は笑いながら

冷やかしてきた！



「えっ！？そんな事ないよ！
あっ！きっと紅葉のせいだ！
うん！そうだっ…」



っと僕は返したが…

たぶん紅葉のせいなんかじゃ

ないだろう…


自分でも火照っているのは

わかっているが…

大人として…

なんとなく認めたくなかった…


そして

僕達は

存分に紅葉を楽しんだ後、

ロープウェイに乗り

山を降りた…