「うーん…終わった。さてと、たまには息抜きしていくかな…」


店の裏口…ポリバケツ等が、置いてある細い路地に夕焼け…。丁度、夜の暗闇になる直前のオレンジ色の光の中…私は大きく伸びをした。ここは、オフィス街なので帰りを急ぐ人達が多い。昼間は、見かけないOL達に紛れ私は途中寄り道のために駅へと急いだ…今日か明日には例のバイトの返事が郵送されるはずなので 寄り道するなら今日しかないからだが…“若者の街”などと呼ばれる緊華街まで来て少し後悔している私が居た。
(何なのよ!…人は人…でしょ?今更………)

緊華街は、私と同じ年頃の子達が楽しそうに通り過ぎる……中にはオシャレしている子も少なくはない…私は、何気なく自身の何の洒落気のないTシャツ姿にGパンが映るショウウィンドウを見ていた
…今の今までは、何ともなかったのに切なくなる感覚に私自身驚いていた (馬鹿みたい…はぁ早く帰らなきゃね。)

ハッとした私は、頭を軽く振り感傷的になりそうな自身に言い聞かせるように書店だけより急いで帰宅する事にした。