「おはよう…いつものくれるかな。」
「えっ…あっはい!」

いつもの時間・同じくカウンター席…例の彼は、初めて私より早く声をかけて一瞬驚いた…(わぁ~初めてだよ~、ましてとびきりの笑顔付き…っと、私も笑顔笑顔)

私も応えるように 笑顔を見せると何故か彼は、苦笑へと変わり…思わず自分自身の笑顔…に疑惑を持って慌てて化粧室(TOILET)へと行き鏡に向かって微笑んだ…それ程に、彼の変化が激しかったのだ。


「プッ…ハハハ…私ってば何してんの?…うーむ、この顔は…確かに笑えるよね~さて戻らないと!」

パンツと両手で頬を叩いて気合いをいれると店内へと戻った。彼の方は、本当に今日は珍しくオーナー…マスターと何やら談笑している(今日は、色々な発見の日だなぁ…馴染んだって感じかな)
私は、他事をしながらもチラチラと観察!?していた…今の彼は、あの時見掛けた彼とはまるで雰囲気も違い同一人物には思えなかったからだ。
『また来るよ』帰る時にも異変が…ワザワザ私に言って帰って行ったので つい固まってしまった…
(あれ~?何か…何か…きょ、今日は…変?)

いつもじゃ有り得ない事ばかりで戸惑いが隠せずにいるとマスターは、クスクス笑って何やら頷いている…おじさん達の思考は流石の私にも読めない………首を傾げた。