「はぁ~やっぱり、色々と大変かも…」


休日…朝から何度目の溜め息だろう…私は、ずっと通帳と睨めっこをしている…初給料日。
(年齢にしたら奮発してくれているんだろうな…でも…)

手元の雑誌のページをめくりながら、書いてある文字を目で追った。そう…求人雑誌だ…孤児院への仕送りを考え込んでいたのだ。今の給料じゃ何も足しにならない。

「もう一つ仕事を増やさないと…大丈夫、あと一つ増やせば楽になる!」


思い立った瞬間…雑誌片手にアパートを飛び出していた。私に、出来る事…働く事…カフェの仕事はAM.8:30 ~PM.6:00で火曜休み。だから夜のバイト(年齢 偽っても…うん、なんとかなるよ!)私は、雑誌の中の一点に目を止めた。
『清掃業務募集』これなら時給も良いし、バレる確率も少ない…考えてニッコリ微笑むと早速、連絡をとり面接へと向かった…善は急げなのだ。