“何で、帰ってんだよ!!…差し入れくらい直接…放課後に、メールする“


少しして、翼から少し慌てた感じのメールが届いた。多分、始業前でバタバタとしてしまっていたのだろうと…その光景が目に浮かび上がり微笑む。私は…翼や藤堂さんがいると笑えるし、複雑にもなる……


(私は、そろそろ全てから一歩でも二歩でも前進しないと………過去も含めて私自身なんだから)




「…蛍ちゃん!?」
「藤堂さん!……こんにちは。どうして?」


昼に、私は買い物をしにデパートまで来ていた…妹達に新しい靴や服を見に来ていたのだ。誕生日プレゼントは、身につける物と昔から決まっていたからだ…だからこそ、この場所での藤堂さんとの出会いは驚いたのだ。


「さっき、蛍ちゃんを見かけた気がして…何しているんだい?」
「実は………………」


私が簡単に、説明をすると一緒に選ばして欲しいと言い出し困ってしまっていた。私が選ぶモノは、凄く安物で…どうしようと悩むと藤堂さんは一緒に私が選ぶ範囲内で探し出すと張り切っていて…私はクスクスと笑った。


「たまには息抜きに、自分で市場調査しないとな …そうしたら良い事があったよ。そうだ………」


妹達のプレゼントを買った後に、藤堂さんのオススメだというケーキの美味しいカフェに来ていた。店とは、全く真逆の雰囲気で若い女の子達が喜びそうなオシャレな店で私はキョロキョロとした


「落ち着かない?…それじゃ、今日はここのケーキをお土産にドライブにでも付き合ってくれないかな?」
「アレ…仕事は…」
「息抜きは、大事だろ?」


以前…一度言った言葉を使ってプチッと携帯の電源をきり、私の方にも手をだし携帯を受け取ろと電源を切ってしまった。