「オーイ、まだかよ~?
おばさーん!!!」
「ちょっと待ちなさい!女の子の用意待てないなら…デートなんかに誘うんじゃないわよ!」


昨日に引き続き、朝からバタバタとしている。朝早くには翼が、押しかけてくると『何時に、帰ったのか』ひつこくて仕方なかった…そして今は、階下で呼び続けていた。
本当なら着付けも出来ないから普段着で…と思っていたが翼はおばさんまでも呼び付けていた。
『良いのよ、良いのよ…
私も楽しいからねぇ~蛍ちゃんは飾り立てがいがあるから。オシャレすれば、モデルにでもなれる!おばさんが、保証するわよ?よし完成!!」
「は、はぁ~…あっ、有難うございます」
「さっ、楽しんでらっしゃいね!」

髪飾りを挿して貰い着替えが、終了すると私は翼に引っ張られるように店を後にした。

「昨日の分 楽しもうな!昼間は、神社の方で祭りやってんだ」
「よく知っているんだね!…でも何で?』
「へへ…先輩からバッチリ!任せてよなっ…あ、あのさ、手繋いで良いか?迷子になったら…困るからな!!」

照れ隠しなのか…そっけなく言うとギュッと互いの指を絡めるように手を繋いだ。