「今日から、ちょこちょこバイト入るからよろしく!!!」
「あれ翼、サッカーは?…練習漬けって言ってなかった?あっ…わかった!…ふぅん、彼女を作って出掛ける為の資金作り?青春…しちゃってんだねえ!」
「……………………。」

店につくと、奥からエプロン姿の翼が出てきた…。 私は、エプロン姿の翼に理由を聞きながら茶化すと否定していたがBINGOらしい…。問い詰めようとしたが、何人かのお客に気づいて奥へと急ぎマスターに挨拶してそのまま…色々な雑用で翼と話す暇もなかった。


「蛍ちゃん、週末何か予定は?…無かったら一緒に花火大会へ行こうと思ったんだが…」
「………えっとでもバイトが……マスター?」
「おぉ、もうそんな時期かい…うむ、花火大会の日は…蛍ちゃんの夏休みにしよう。予定がないなら行っておいで…」
「…マスター、良いの?私…」
「楽しんでおいで」

いつもよりも、藤堂さんが姿を見せたので何かあるとは思っていたけど…今週末の花火大会へと誘うためだった。この花火大会は、かなり有名だ…。

私達は毎年音を聞きながら庭先で花火遊びをしていて実際の花火大会がどんな感じかすら知らなかったからマスターの言葉に、私はワクワク嬉しかったのだ(例え、シスコン兄さんとでもね…)