唯先輩って…


あたしの大好きな先輩じゃん。



匠ちゃんのこともいっぱい相談してた…





『お前も早くつくれよ!!』




って、それいじめ?




あたしは仕方なく、ぼーっと教室へ戻った。






矢野 匠。高3で2つ上、



あたしの幼なじみでもあり、好きな人でもある。

明るくて調子者で、でも真剣な時は真剣な匠ちゃんは

後輩からも好かれる人気者だった。


顔もかっこいいし、ね?



「え、匠さんに彼女〜!?」




「もう、ゆわないであいぃ…」



教室に戻って親友に話すなり、大号泣。